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ちょっと危険な用語辞典 |
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あ |
Ice<あいす>(Integrated
Circuit Emulator)
デバッグ(debug)装置。その名の通り、CPUをエミュレート(機械的に模倣)してしまう装置。自分自身がCPUであるから、当然CPUの状態を完璧に把握、制御することができ、ドライバをはじめ、OSカーネル部など、あらゆる種類・部位のデバッグを行うことができる。完全無敵・究極※のデバッガ。 知ったようなことを書いているが、実は私は最近のice事情については全く知らなかったりする。PentiumIII
600MHz対応のiceなど作れるのだろうか?少なくとも、i80286当時のような実装方法※では絶対に不可能と思われるが、cpuメーカーがデバッグモード内蔵のcpuをiceとしてリリースしているような気もする。が、聞いたことがないから存在しないのかも知れない。目眩がするほどにいい加減な辞書だ。 現在では、ただ単にiceという場合NuMega社のSoftICE※の事を指す場合が多い。Windows起動前の段階でシステムを乗っ取る様な形で居座る為、カーネル部のトレースも可能。かなり強力で、おおよそすべてのことができると思って良いが、特殊なケースを除けば通常のデバッガで十分事が足りる。 アセンブラ(Assembler) もっともコンピュータに近い言語であるアセンブラ言語を、コンピュータが直接理解できる「機械語」と呼ばれるコードに変換(翻訳)するプログラム。本来は「組み立てる」という意味を持つ。 アセンブラ言語はもっともコンピュータに近い言語である為、非常に実行効率のよいコードを記述すること(正確に言えば、変換時の実行効率低下を起こさない事)が可能である。しかし最近のWindowsに代表される、高度に複雑化したOS上でのプログラム作成に用いられる事は、一部の例外を除いてまずあり得ない。なぜなら、高級言語に見られる変換時の実行効率低下を嫌うよりも、高級言語を利用してロジック面での高効率化を目指す方が、遥かに効果が期待できるからである。 要はバカらしくてやってられないのだ。「そんなに速度が気になるなら、バカ速いマシンを買え」ということだ。 しかし、10数年前には「マシン語使用!」とパッケージに書くだけで、ばがばがプログラムが売れる時代があったのも事実である。ちなみに、この時代は猫も杓子もBASICを使用していたため、実行効率の低下が非常に問題視されていた。 |
い |
インターネット(INTERNET) 米国国防省の心配性な閣僚が、思い付きで始めた相互接続型ネットワークのなれの果て。 もっぱらパソコンメーカーが消費者の購入意欲を煽るために、本当の意味も分からず乱用している単語の一つに成り下がっている。WWW(World Wide Web)と完全に混同されているが、インターネット自体は物理的・論理的ネットワークの総称である。WWWは、インターネット上で利用可能なサービスの一種にすぎない。最近流行の仮想現実型リアルタイム会話システム(←なんというクソ大げさな名称だ)も、インターネット上で利用できるサービスの一種である。 一時は高いステータス性すら持ち、インターネットに接続していない研究機関は肩身の狭い思いをした時代もあった。しかし93年から始まった商業利用により、一般に爆発的に広がる事となった。マスメディアもこぞってインターネットを取り上げ、今日の半導体産業の好景気を支える主要要因にすらなっている。 インターネットの論理的な接続状況は、各国に設置されているNIC(Network Infomation Center)が把握している(日本の場合はJPNICが担当)。しかし実際問題としてのインターネットを明確に把握しているものは、もはやこの世には存在しない。 インターネットは、NTTごときでは成しえなかった「安価に利用できる全世界規模の通信インフラ」を提供する。これはもの凄いことである。NTTは日本という狭い地域をカバーするインフラですら、安価に提供することに失敗しているのだ。 残念なことに、インターネットの持つ本当の意味での重要性を理解しているメディアは皆無に近い。ただ一つだけ言えることは、インターネットの持つ重要な役割は、もはや個人や企業、そして国家の思惑ごときには左右できないところあるという点である。その重要な役割とは、一言で表現するなら国家を崩壊へと導くものである。この意味を一般が理解し始めるには、あと数年ないしは十数年待たねばならないであろう。ただし、竹村(←「だいたいやねぇ」と話し始めるへんてこなオヤジ)には一生無理かも知れない。 隠語<いんご>(Slang) どんな職業、集団、世界にも隠語は存在するように、コンピュータの世界にも無数の隠語が存在する。すべてを列記するほど暇ではないので、インターネットに関する隠語の中から、特に私が「こりゃちょっとカッコ悪くない?」と思っている隠語だけを参考までに挙げておく。 カキコ<かきこ> メルアド<めるあど> 鯖<さば> 串<くし> |
う |
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え |
SE<えす・いー>(System Engineer) 本来は、コンピュータ化しようとする作業の工程を分析、最適なシステムを設計する事を業務とする者を意味する。 しかし実際には、単なる営業扱いにされている事が多く、お客様からは苦情をぶつけられ、プログラマからは「そんな仕様誰が決めやがった?そんなに言うならテメーがやれ、タコ」と罵られることが多い。ある意味では、非常に不憫なポジションだ。 口癖は「いや、私はいいんだけどお客様がね…」 エンバグ<えんばぐ>(En-bug) デバッグ(debug)の逆。バグ(bug)を修正しようとして、新たなバグを追加してしまうこと。別名マヌケ(ma-nuke)。 参照:バグ<ばぐ>、デバッグ<でばっぐ> 例:なんやてエンバグしたん?アホちゃう?うひょひょひょ。 |
お |
Clock Up<くろっく・あっぷ> CPUなどを、メーカーが定めた定格駆動周波数以上の周波数にて駆動させることを意味する。当然メーカーは動作を保証しないし、度を超した周波数を与えれば物理的な破損を引き起こすこともある。一般には定格周波数の1割から3割増し程度が上限とされるが、定格周波数が高いターゲットの場合には、安全マージンは低くなる傾向がある。これは、ターゲットの動作温度が高くなればなるほど、安全マージンが減少するためであるが、なぜ温度が上がるとマージンが減少するのか、について説明を始めると本が一冊書けてしまいそうなので割愛する。 余談ではあるが、Clock Upは和製英語である。外人に"clock up computer"と言うと「???」な返事が返ってくるので注意。正式にはオーバークロック(over clock)である。 応用:なんだこりゃ。クロック上げすぎだよ。んなもんが動くか。 お亡くなりになる(hung up) システムやアプリケーションが、突然ハングアップ(Hung Up)する事。Windows3.1/95はタスク保護が不十分であるため、行儀の悪いアプリケーションを実行すると、この現象と頻繁に遭遇できる。 Windows3.1/95上でのハングアップは、青一色の画面で賑やかな演出が施されている。さすが一般ピープル向けOS、臨終間際にも心配りを忘れていない。だがunix系では、カーネル(Kernel)が一言'panic'とコンソールに流すだけである。ひどいときには'pani'あたりで止まってしまうこともある。 例:くそ、このタコまたお亡くなりになりやがった。 落ちる(hung up) 参照:「お亡くなりになる」 オフコン(Office computer) ワークステーション(Workstation)の上位に位置づけられるコンピュータの総称。が、サーバ・クライアントシステム(Server/client system)によるダウンサイジング(Down sizing)というパラダイム(Paradigm)が普及した現在では、事実上消滅したに等しい単語である。 その昔、まだパソコン(Personal-computer)がマイコン(My-computer)と呼ばれていた時代。某F社では、パソコン開発部門を「オフコン部門に入れない落ちこぼれが行く場所」と呼んでいたことは、比較的有名な話である。もちろん、現在ではその立場は完全に逆転している。 |
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